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2.12.2011

もじゃなし生活

もじゃがいなくなって、4日。ちょっとした抜殻状態だ。喪失感、でかすぎ。なんて存在感のでかい子だったのかをつくづく実感。その後なんの知らせもないので、お渡しへの準備は着々と進んでいるのだろう。もじゃ、幸せになれよ!

最近、カントの口内炎の状態が芳しくない。
この子、保護した時には既にひどい口内炎だった。そういえば、まだ外ネコだった時代、ヒトの足元にすりすり寄ってきてかわいい声で鳴くわりには、出されたネコ缶を食べない…ということがよくあった。実はお口が痛くて食べられなかったのだね。

うちに入れる時に、いろんな検査がてら獣医さんに診せると、まっ先に指摘されたのは口内炎の酷さだった。ので、去勢手術の際、グラついている歯を抜いてもらい、スケーリングもしてもらった。去勢手術後のものすごい食欲というか、食べっぷりに驚かされた。それほど、痛くて食べられない状態だったのだなーと思った。ちなみに、白血病もネコエイズも検査の結果は陰性だった。

しばらく調子の良い日々が過ぎ、食べなくなった時には、獣医さんに連れて行って、抗生剤やステロイドやインターフェロンや、サプリ的にラクトフェリンやを処方してもらい、しのいできた。「最終的には全抜歯」という手段もこれまで診てもらった全ての獣医さんから提案されている。わかっている。でも、抜歯に伴う大きな負担やリスク、そして、抜歯しても100%口内炎が無くなるとは限らないという事実を考えると、どうしてもまだ、その決断はできない。

この数週間、よほど痛いのか、ご飯を見ると逃げるようになった。どんなにお腹が空いていても、とりあえず逃げていく。夏頃から、とあるサプリをネットで購入、それをご飯に混ぜ込んであげてきた。飲ませ始めた当初、ものすごく効き目があり驚いた。以来、ずっとこのサプリは飲ませ続けているのだが、ここ最近はその効き目は薄くなっているように感じる。現在は、抗生剤のみ投与し、他のお薬はあげていない。ステロイドも、避けている。また、ネットで良さそうなサプリ探さなきゃだな。

ネコの口内炎の、原因や治療のことを調べる度に、根本的解決方法がないことを度重ねて実感し悲しくなる。あんないい子なのに。なんで、痛みを取り除いてあげられないのかな。なにもできない非力な自分がいやになる。ステロイド投与が、効果的なのはわかるけど、限定的だし副作用も怖いので、避けてきた。…にしても、今の状態はちょっと酷いから、明日病院行ってステロイド処方してもらわなきゃかな。

今日ネットで、ネコの口内炎の治療についていろいろ見ていたら、ストレスを減らして免疫力をあげるために「抱っこしたり、なでてあげる時間を増やす」みたいな記述にぶつかった。これ。カントには一番必要かも。ほんとにニンゲン大好きで、外ネコ時代からみんなに愛される子だったからね。でも、今、カントは二階組で、日常的にはヒトと違うところで生活してるのよね。…また引越ししなきゃかしら。席替えならぬ、部屋替えしてみようかな。




カントは本当に、美しいネコ。
cantoはイタリア語で「歌」という意味。
いつもいつも、かわいい声で鳴いていたから、そう名付けた。
まるで歌っているみたいだったから。
最近、その歌も、あまり聴かせてもらえない。

以前、ほんの少し言及したが
わたしはカントに人生を塗り替えられた
…といっても過言ではない。
ひどいネコアレルギー持ちのおばさんが
外ネコをうちに入れることに踏み切ったのだよ。
大変な決断だったのよ。
でも、「どうにかなる」と楽観的展望に立たせてくれる力を
カントからもらえたのよね。
カントと出会って、
わたしの目の前に広がる世界は様変わりした。
良い方にも。悪い方にも。

だから。
なんとか、カントが痛みから逃れられるよう
おばさんは、がんばる。

2.09.2011

ありがとう




もじゃ、嫁ぎ先が決まりました。

お見合いに同席させてもらいました。里親希望の方は、とても優しそうなとても若いご夫婦でした。

もじゃは、キャリーから出しても暴れることなく、それどころか、いきなりおとさんの膝の上でウトウトしていました。かわいい。

間違いなく決まります。この後、シャンプーをして去勢手術をして里親さんにお渡しという流れになるので、このままお見合いをした保護活動家のHさん宅に置いてきました。


さびしいなぁ。

もじゃ、うちに来てくれてありがとう。もじゃと一緒にいられた一か月ちょっとの時間、おばさん、すごくすごくすごく楽しかった。


2.07.2011

みんな一緒




今日わたしが不在時にNがとってくれた写真。
こういう状態をみると、とても幸せな気持ちになれる。
ははとぎうだけは親子で血縁関係にあるのだが、
その他のみんなは、血がつながっていないどころか
出身地もてんでバラバラ。
初対面の頃はそれなりに一悶着あり揉めたり威嚇しあったりしていた。
なのに。
それぞれみんな、少しずつ許しあって認め合って受け入れあって
現在こうやって一緒に、寝ている。
太ってる子、目が見えにくい子、尿路に欠陥がある子、脚が一本短い子…
それぞれにみんなが完璧な五体満足ではないのだが
そんなこと、この子たち同士、この子たちの間では
ほんっとにどうでもよいことなのだ。

「命」を「命」として丸っと全部で受け入れる。

ねこたちにはできて、ニンゲンにはできないことの一つだと思う。

2.06.2011

ついさっき

もじゃを捕獲したHさんから留守電が入っていた。
「もじゃちゃんに会いたいという人がみつかりました」と。

留守電聞いただけで、なんかこうさびしくなっちゃって涙が出てきて、娘のNにそのことを伝えたら、「まだ泣くのは早いよ」とバカにされた(笑)

2/9(水)にHさんにお預けしてお見合い。もし、そこで話がまとまったら、そのままトリミングをしてくれる獣医さんに連れていって、シャンプーしてもらって病院でお泊りして、その里親候補さんのお宅に直行してしまう。即ち、もしかしたら、もじゃとの生活は今日と明日とあさってで終了してしまうかもしれない。

当初から、『うちの子枠』には入っていなかった子なんだけど、それでもやっぱり、さびしい。

優しいおとうさんとおかあさんだといいね、もじゃ。
たくさんたくさん、かわいがってもらえるといいね、もじゃ。

…て、まだ決まってもいないのに、涙が止まらんのよ。わたしってほんとダメだなー。


2.05.2011

家庭内引越し



哀愁漂う、ぎうの背中…

うちのねこは全員で8匹。あずかり中のねこっぽい生き物【もじゃ】を含めると9匹。ねこ同士の折り合い相性を考慮して、二階組と一階組で分かれて生活している。

一階組は、らっか・すべ・はは・たーちぇ、そしてもじゃ。二階組は、かんと・のーた・ちぇれ、そしてぎうにうだったのだが、この数カ月、どうしても、のーたとぎうにうの間がうまくいっていなかった。毎夜毎夜、必ず両者の揉める声やら物音やらが響いていた。のーたは本来はとても優しい子。一度のーたがぎうを抱っこして寝ている写真をアップしたのだが、本当に面倒見のよいお母さんのようなお兄さんなのだ。ぎうも、のーたを頼りにして生きてきたはず。
なのに、連日のぎうののーたへの理由のわからない攻撃。のーたは怯えきってしまっていた。必然、揉めている音をききつけ二階に駆け上がりぎうを叱るので、ぎうの人間不信も高まっていく。ストレスでまたのーたへ攻撃…。悪循環を感じざるをえなかった。
なので、のーたとぎうを離すために、ぎうを一階組に投入した。新しい子を投入すると、そこのコミュニティはしばしの間混乱するのだが、まぁ予想を裏切らない感じで一階には混乱が生じた。その中で一つ予想外だったのが、もじゃの豹変っぷり。自分が新入りだった時、一番の下っ端という自覚がそうさせるのか、「僕はちっさくて弱いから、みんなよろしくーーー」てな感じでひたすら僕かわいいでしょアピールをしていたのだ。先住から威嚇されることはあれども、もじゃ自身が先住に威嚇音を発している姿を一度も見たことがなかった。

それが、だ。
ぎうにいきなり飛びかかった(笑)。いや、もう、ね、(笑)としか言いようがない、化けっぷりだったのよ。想・定・外!!!!「われ、何、ヒトの縄張りに入ってきとんねん。えらそうにしてみろ、しばき倒すぞ、覚えとけよ、ぼけーーーーー」と、あいつは言ってたね、絶対。その豹変っぷりにほかの子、ドン引き……。ていうか、そうやってぎうのこと散々脅した直後にらっかのとこに行って「ねぇえぇぇ、おにーちゃーん、舐めて舐めてーーー」と甘えて毛づくろいを要求するんだもの、何を信じたらいいのかわからなくなるよな(笑)
ぎうを投入して5日ぐらい経過し、今は多少落着いてきた。さっきは、ぎうがたーちぇの背中を枕にして寝ていた。そもそもこの二人は一緒に生活していたのだから、きっとお互いの存在を思い出したのだろうね。ねこの記憶力も相当なものだよ。
二階組はといえば、ちぇれがおとといぐらいの夜中に絶叫してぎうを探していたかな。「ちょとおぉぉぉーーー!!!わたしの枕がいないじゃないのよーーーー!!!!」と。そう、ちぇれはいつもぎうを枕に寝ておったのだ。

ぎうと言えば、この方。


はは。













はは。













ははーーー。













ぎうとはは、実は親子なのだ。でも、ぎうがははをいじめまくるので、一階と二階とでわけたという経緯もあったりするのだ。





ぎうの傍らで伸びきっていた、ふんさんこと、らっか。わかるかな、彼の左脚、すこーし短いのだ。爪も肉球もほとんどない。生まれた時からの奇形なんだろうな。日常生活にはなんにも差し障りはない。