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11.07.2009

今更だけど、夏の米国雑感①

 ここにWが参加してきた→world hiphop dance championship
で、わたしとNはお供してきた。


 パッケージされた海外旅行は初めてに近い。高2の冬に2週間ホームステイでサンディエゴ近くを訪れた時は限り無くパックツアーに近かったかな。ラクだな。ほんとうにラク。先導してくれるヒトにほいほいついていけばいいだけなんだもん。ホテル内で困ったことがあっても、その先導人に助けを請うだけでいいのだもの。わたしの脳内の貧弱な英語のボキャブラリーの中から、死に物狂いで『これだ!』という単語を選び出すという作業をする機会が、圧倒的にないんだもの、ラクに決まっている。にしてもだ。やはり英語だけはしゃべれたほうがなにかにつけお得だな、と改めて痛感した。
 そのことは、アスリートとして参加したWのほうがより切実に強烈に実感したようだ。お気に入りのダンサーがいても、気軽に声をかけられない。すごいなと思うダンサーがいても自ら積極的に褒めるための声をかけられない。逆に、他国のヒトに『キミのダンスはワンダフルだ』と褒められても気の利いた返答ができず話を膨らますことができない。コンペティションのMCのおっさんが強力におかしいギャグを放って会場が大いに湧き上がっていても、なにがおかしいのかさっぱりわからない。……等々、国内で踊っているだけでは経験し得ないだろう屈辱感や劣等感を味わったようだった。
 ただ、音楽家同士が言葉は通じ合わなくとも、音を出せばコミュニケーションが取れるように、ダンサー同士も一たび体を動かせば互いにコミュニケイトできてしまうんだなこれが。大会が終了してからのセレブレーションパーティで、勇敢にもひとりであちこちの輪の中に飛び込んで踊り、いろんな他国のヒトたちとハグしたり握手しているWを眺めていたら心底羨ましくなった。あー。言葉とは、なんともめんどくさくてウザいツールなんだ、なんて思っちゃったりしちゃったりするわけだ。
 でもでも。それでもやっぱり、英語だけは操れたほうが良い。絶対お得。せっかくニンゲンに生まれてきたのだし、言葉を介してのコミュニケーションも大切にしなきゃだ。英語という言語を身近に置くだけで、自分の視界がパーッと広がるのは事実だ。おまけに、HIPHOPダンスが生まれたのは英語圏。よりその文化的背景に迫るためにも、英語的な発想力や想像力も必要になってくるのではないか。
 帰国したWが、何よりも先にまず鍛えよう!と思ったのは英語力らしい。本人が言っていたから間違いない。そして、笑えるんだが、着実に学校の英語の成績が上がっているという…


team JAPAN 大集合の図!