
ぽこちゃん。推定5、6ヶ月。Nの誕生日の日、会社帰りの地元駅で出会った。駆けていく後ろ姿が視界に入ったので、思わず「お、お、ちょっと待っておくんなまし!」と声をかけてしまった。そうしたらば、嘘みたいだけど、止まってくれた。そして振り返って、わたしの目を見て「にーにー」と言った。「お腹がすいてまーす!」と脳内猫語翻訳機が翻訳結果を出した。そうか。腹が減っては…だろうよ。だが、おばさん食い物なんも持ってないのよ。おばさんここから立ち去ったら、あなたきっといなくなるでしょう?「にーにー!」(お腹減ったよー)。わかった!ちょっと待って。今、使える16歳になりたて女子高生呼び出しちゃうから、少しだけ待ってくれ!「にーにー!」(ごはーーーん!)
小雨が降りしきる冷たい夕闇の中、傘もささずにNは猫ご飯を持って駆け付けてくれた。Nを待っている間わたしは冷たい路上にペタンと座り込み、ぽこちゃんに手を差し出した。そして首筋を撫でた。ぽこちゃんは気持ち良さそうにわたしの手にスリスリしてきた。…う。や、やばい。かわいい。間もなくNが到着。
小雨が降りしきる冷たい夕闇の中、傘もささずにNは猫ご飯を持って駆け付けてくれた。Nを待っている間わたしは冷たい路上にペタンと座り込み、ぽこちゃんに手を差し出した。そして首筋を撫でた。ぽこちゃんは気持ち良さそうにわたしの手にスリスリしてきた。…う。や、やばい。かわいい。間もなくNが到着。
帰宅ラッシュの駅構内の片隅で、小さく屈む親子と、がつがつメシをかっくらう小動物。通り過ぎて行くヒトビトからはどんな光景に見えるのだろう…とその場では思うことさえできず、座り込みぽこちゃんに我々は何ができるかを思い悩む。この子は、絶対人慣れして、「ぎ」のつく誰かさんなんかとは比べものにならないくらい優秀な「飼いネコ」になれる!と思うのだが…それ以上の発展的な案は浮かばず。しばらくここに通って、ご飯あげつつ、捕獲のタイミング見計らいつつ、というのが遠回りのようで一番の近道なのだろうな、という結論。が。捕獲はいいが、一体誰がこの子の親になるんだ?え?うち?うちは無理ですよ。無理でしょう、どう考えたって。え?ニンゲンやってできないことはない?は?どの口がそんな大層な夢物語を吐き出せるんだ?…以下永遠ループの独り言。
ぽこちゃんはたらふくご飯食べたあと、ぴょーんぴょーんてな感じで通りの向こうに駆けて行った。車が通る道をわき目も振らずに一直線で走り抜けて行ったので、非常にハラハラした。
Nと抱く大いなる野望。ひたすらネコの去勢避妊を施して、完全に数をコントロールしてしまい、ネコ自体の数を激減させてやつらを希少種にしてしまう。でもってうちの子ら高値で売ってやるー。…とかなんとか言いながら、帰路につく。
今さらですが、Nよお誕生日おめでとう。この母親の元よくぞ16年間道を違わず生きてくれました。ありがとう。が、あれっぽっちのダッシュで筋肉痛というのは、あなたの年齢ではいささか解せないので、ひとまず運動しましょう。
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