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2.01.2008

ねこ④


これはceleste(チェレステ)



 taceがやって来てその後は、かなり「なし崩し的」に、celesteとnotaがやってきた。「ここまで入れちゃったんだから、兄弟全員入れてしまおう」と、Nとわたしの意見が一致しないわけがなかった。taceが入院しているタイミングでcelesteが避妊手術を受けるために入院した。
 初めて女の子を迎えるに当たって少々緊張していた。なぜなら、cantoの去勢手術を終えていないため、そろそろ発情期のcantoは、毎日毎日外に向かって吠えている状態だったのだ。ねこに「吠える」という形容はいかがなものか、と思われそうだが、実はcantoは「吠える」としかいいようのないような鳴き声を持っている。信じられない人は是非我が家に聞きに来てもらいたい。大いに納得していただけると確信している。
 いざcelesteを迎え、ねこ部屋にcelesteを解放した時。cantoは物凄い勢いでceleに突進、散々においを嗅ぎまくって果てはceleの上に乗ってしまう始末。Nとわたしは呆れ気味に「celeはもう産めないんだよ」と苦笑いした。celeはだいすきなcanto(兄者・訳N)に会えてひたすら嬉しそうに見えた。cantoのしつこい攻撃にもひるまないでいたが、やはりちょっとうっとうしそうにも見えたので、ひとまず可哀想ではあったが、ケージの中にいてもらうことにした。
 その2日後くらい。去勢手術を終えたnotaもやってきた。notaは本当ならばtaceが来るタイミングでやってくるはずだったのだが、如何せん負傷したtaceを優先せざるをえなかった。そんなこちらの都合で群の最後の一人にさせてしまった。捕獲にあたってくれたNSさん曰くnotaは、抵抗することもなくすんなり籠の中に入ってきた…ようだ。「みんなのとこに行くんだ」という諦めのような期待のような気持ちがあったのかもしれない。
 迎えるねこが5匹目ともなると、こちらも勝手しったるもので、ねこべやにキャリーを運んで行き、キャリーの扉を開けて、後はねこたちだけにしておいて、本人が出てきたくなったらどうぞ出てきてください…といういつもの方法で、notaにも対応した。
 しかし、どうも様子がおかしい。tace、tono、cele、とその度に目の当たりにした光景、「兄者ーーー!(訳・N)」と叫びながら、cantoにダッシュしていく姿がみることができない。notaが待てど暮らせど、キャリーから全く出てくる気配がないのだ。
 さらに、cantoの様子も変だ。未だかつて、聞いたことも無いような「音」をnotaに向かって出している。そして、体を縦に大きく伸ばすような仕草でnotaが閉じこもっているキャリーの前をゆっくりと行ったり来たりしている。

…cantoはnotaを威嚇をしている。ねこ素人の我々の目でみても、明らかだった。

 余りにもキャリーから出てこないnotaに業を煮やし、Nがキャリーの上部を取り外したその時。cantoがnotaに飛び掛った。パニックに陥ったnotaは部屋を駈けずり回り逃げ惑った。追いかけるcantoを制止しようとしてcantoを捕まえる際にNが負傷。cantoの名誉のために一言言っておくが、cantoは決して意図的にNをひっかいたワケではなかった。notaに向かおうとして瞬間にNがcantoを抱きかかえたので、勢いでひっかいてしまっただけである。cantoを捕まえ、ケージの中に入れた。
 一騒動であった。おまけにわたしはこの騒動の最中、外出していなかったのだ。帰宅して、notaの様子をみようとねこ部屋を覗いて、驚いた。ケージの片隅に小さくなって座っているcantoがいたのだから。cantoはノラ出身のくせに、非常に神経質でキレイ好きで、ケージの中に散らばっているねこ砂(おもにcanto自身が撒き散らしたのだが)を避けるように、小さな清潔なスペースに収まろうと必死だったのだ。かわいそうで、すぐさまcantoだけをわたしの寝室に移動した。最初、canto自身もこの突然の小引越にとまどっていたのだが、間もなく落ち着き、わたしの傍らで丸くなった。翌日からは、tace、cele、notaたちとcantoの別居生活が始まった。そして、わたしは慌ててcantoの去勢手術の予約に獣医に走った。
 ひょんなことから、notaとcantoのどうしようもない不仲をある人に話したら、なんとその人が「notaをしばらく預かっていい」と提案してくれた。Nに早速伝えたところ、預かってもらうならnotaではなくてcantoの方がいいのではないかという意見。確かに一理ある。notaは様々に不信に陥っている。cantoはノラ時代から愛想がよくて、どんなニンゲンにもその持って生まれた愛嬌という武器で攻撃してきた大物だ。預かってくれるといってくれたH氏への負担も、cantoの方が軽いことは目に見えている。cantoがいない間にnotaも、気心しれたtace、celeと共に我が家の生活にも慣れてくれるかもしれない。しばしの間cantoと離れ離れになってしまい淋しい、というわたしたちの一方的な感情を除けば、預かってもらえるならcanto…
 そうして、期限は去勢手術の前日まで一週間、H氏にcantoを急遽預かっていただくことになった。



これはnota

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