なによりも先に、昨年ハマったものたちについて。
「ねこ」
断然、犬の方が大好きだったこのわたしが、もののみごとに深くハマってしまった。きかっけはたくさんありすぎて、どこから攻めていけばよいのやら。長くなることを覚悟で、順を追って説明してみる。
昨年の夏、わたしの住むマンション敷地内で、とあるのらねこが子育てをしていた。毎日目にするこねこたちのかわいさといったら!こねこの視覚的なかわいさは、殺人的だと感じた。そして、とても曖昧に、この親子全員をうちで保護して、家族として一緒にくらしてみたいと思った。
この頃わたしは無職で、毎日のようにブラブラしていた。夜更かし朝寝坊の代表選手になっていた。そんなある日、というより、ある夜中、くだらないことで心底頭にきており、近所のファミレスででも軽く飲もうと、頭冷やしがてら表に飛び出した。ふらりふらりと歩いて、うちから200mも離れていない道路を通り過ぎようとした時、前方でねこがその道路でゴロゴロと自由に寝転んでいるのが目に飛び込んできた。3人もいる。以前なら、「かわいいな」と思いながらも横を素通りしていっただろうが、なにせマンション内の親子ねこたちのかわいさに相当やられ尽くされていたわたしは、思わず立ち止まり、低くかがんで、手招きして、「おいで」とねこを呼んでしまっていた。すると、3人のうちの1人が、こともあろうか、手招きに乗じてこちらにトコトコと近寄ってきた。その上、わたしの足元にスリスリしながら、怖ろしくかわいい声で「にゃあ」と鳴いた。それも上目遣いで。…わたしは完全にノックアウト。早急にエサを飼いに走り、3人に与えた。
翌日その顛末をNに話した。犬だいすきで、すきが故に、犬の骨格から内臓の位置、犬種による性格のちがいなど、犬に関しての膨大な情報をその懐に抱えるNであるが、彼女もマンション内の親子ねこに軽くやられており、わたしの話を聞きながら、そのスリスリねこに会いたいと洩らしていた。
しばらくたったある日。Nが件のスリスリねこに遭遇する事になった。更に幸運だったのが、スリスリねこをおもしろがって追跡していくうちに、のらねこたちに毎日毎日ご飯をあげているNSさんに出会うことになったのだ。このNSさん、ねこたちにご飯をあげるのみならず、「地域ねこ」のボランティアにも協力しており、のらねこたちの避妊・去勢、通院、揚句、ご自宅で2人ひきとったとのこと。NSさんと出会うことで、わたしとNの近所の「家なきねこたち」へ注ぐ視線が、大きく変化したことは間違いない。
それからというもの、NSさんがねこたちにご飯をあげる時間帯に、わたしたちはそこへ通うようになった。そして、NSさんののらねこへの深い深い愛情を聞くうちに、わたしもNもとても自然に「力になりたい。ねこたちを守りたい」という思いを膨らませていった。「誰か一人でも、うちで保護したい」と思うようになるのには、それほど時間はかからなかった。
我が家でねこを家族として迎えるに当たって、大きな問題が2つあった。一つは、先住犬であるmusicaがねこに対して、異常に興奮するということ。そして、もう一つは、わたしのねこアレルギー。その二つが、高まった「うちに迎えたい」熱に対して、大きなエネルギーでブレーキをかけていた。
が。ある日、いつものようにねこたちに会いに行った帰り道に、「二つの問題」と「一つの命」を天秤にかけることが唐突にバカらしく感じてしまった。「命」の方が大事にきまってる、と絶対的に感じたのだ。こんな当たり前のことがなんで今までわからなかったのだろうか、とさえ感じた。「なんとかなるよ。ひとまず誰かをうちに迎えよう」と伝えた時、Nは大喜びした。NSさんに連絡をとり、とりあえず、スリスリねこを捕獲→検査入院してもらえるようお願いした。そして、10月13日、心の中でスキップしつつ(実際37歳のおばさんがスキップしてるとコワイ)病院に迎えに行き、晴れて、スリスリねこことcantoは、我が家の一員となった。

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