しばらくぶりの友人からケータイに留守電が入っていた。メッセージを聞いたのは仕事が終わった夕方だった。Nの幼稚園時代の同級生の弟さんが亡くなったという知らせだった。亡くなったSくんはWと同い年だ。骨肉腫を患い、一年前から闘病していたそうだ。やり切れなくなった。お母さんの気持ちを想像すると、胸が張り裂けそうで、気が狂いそうになった。と同時に、不謹慎だが、Wは死んじゃだめだ!と激しくこころが叫んだ。そして、怖くなった。一刻も早くWの顔が見たくなり、涙を拭いながら、駆足で家路を急いだ。
うちに着いたら、いつも通りWはわたしを陽気に迎えてくれた。思わず「W、死ぬな。絶対死ぬな」と本人に直接言ってしまった。Wは面食らったようだが、ぶっきらぼうに「夢叶えるまで死ねねーよ」と言った。実は数日前のWのMRI検査の日に、Wの病状が悪化してどうしようもなくなる…という悪夢をわたしは見てしまっていたのだ。
死んでしまったら、当然、そこからいなくなってしまう。至極当たり前なことなのだが、ものすごく真に迫ってきて、限り無く現実味を帯びてしまい、抗い難い恐怖感に苛まれてしまう。いやだ。絶対Wは死なない。
そして、ほぼ同時進行で、今生きてることの偉大さや素敵さをかみ締める。あなたがいること、わたしがいること、これは本当に奇跡なんだね。すごいことなんだね。この「感覚」を忘れないでいる。絶対に。
たまたまおととい決まった今年の目標。本気で生きる。「生」って「死」のその瞬間のための『準備期間』だと去年確信した。将来に備えた保険とか貯金とかは苦手で、むしろ「できねー」と放棄してしまっているのだが。よりよく死ぬための楽しい生へのアイディアは果てしなくでてくる。迷わずどんどん進みたい。
しんちゃん。あなたの黒目がちなキラキラ輝く瞳は、忘れられないよ。人見知りで恥ずかしがりやで照れ屋さんで、でもお姉ちゃんと一緒にだと思い切り走り回って、遊べたよね。苦しかったね。おつかれさま。またいつかどこかで会える日を楽しみにしているよ。
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