ページ

6.09.2010

ありふれている

死。みんなは目撃せずに済んでいるだけ?それとも、目をそらしているだけ?

今日また、Nがこねこの亡骸を拾ってきた。むじかの散歩の途中、ねこの頭だけが見えて「ああ、死んでいるんだな」とすぐわかったそうだ。らっかを保護した時より少し小さいくらいだったと。やつが保護された時、900グラムしかなかったからな。生後、2・3か月というところか。ぷくぷくして丸かった、お腹がぱんぱんでお母さんからいっぱいおっぱいもらったんだなきっと、雨が降っていたからかわいそうで着ていた服で包んで連れて帰った、うんちがもれていたからもう自分で自分の体をコントロールできなくなってそこに横たわって虹の橋に向かったんだな…Nが淡々と説明してくれた。
市役所に電話をして引き取りをお願いする。

昨日までは、動いていた【命】。おそらく、ニンゲンによって奪われた【命】。もう、どういう感情で死体に向き合えばいいのか、N自身もわからなくなっているだろう。怒りも悲しみも湧いてはこない。死は、すぐそこにある。その現実を受け止めるだけで精一杯だ。

わたしは、Nを間違いなく育てた自信が大いにある。どこに、ねこの亡骸を、かわいそうだからと連れて帰ってくる女子高生がいるだろうか。彼女の感性や感覚は、一切間違っていない。ただし、間違っていないからこそ、今後、このニンゲン様が横柄に無頓着に存在する世界では、生きていくのが非常に苦しく感じることがたくさん待ち受けているだろう。そう思うと、テキトーに毎日をおもしろおかしく過ごし、親に文句ばっかり言って、興味の対象はファッションと男の子…みたいなお気楽な女子高生に育てられなかったことを親として反省したりする。

わたしは亡くなったその子には会えなかった。

Nにみつけてもらえて、よかったね。今度またねこに生まれてきたなら、うちにおいで。

付け加えて、近所に気になる外ねこが増えている。なんで増えるの?誰が放置していくの?再び、避妊去勢のために動かなきゃなんないかな。これまた、この行動そのものが悲しみを伴うんだよな。つらいな。でも、無駄に奪い去られる【命】を見るのも、つらいな。勝手だな、わたし。

0 件のコメント: